「ゲテモノ」といわれるアフリカ料理まとめ

世界にはいろんな料理がありますが、「えっ、それ食べるの!?」って思っちゃうような食文化に出会うこと、ありますよね。アフリカにもそうした料理がいろいろあって、日本ではちょっと“ゲテモノ”っぽく見えるかもしれません。

 

でも実は、どれもちゃんと意味と理由があるんです。栄養価が高かったり、伝統的な薬効があると信じられていたり、そもそも地域の環境に合ったサバイバルの知恵だったり。

 

この記事では、そんなアフリカのちょっとディープな料理たちを紹介していきます!

 

 

イモムシ炒め(モパネワーム)|南部アフリカ

見た目はまさに巨大イモムシ。でも、これがビックリするほど高タンパク&鉄分豊富な“虫のスーパーフード”なんです。

 

ジンバブエやボツワナなどでは、「モパネ」という木の葉を食べて育つ幼虫を、炒めたり煮たりして普通に食べます。外はカリッ、中はプリッ…慣れるとクセになる食感らしいですよ。

 

しかも乾燥保存ができて常温でも長持ち。まさに天然の保存食として、昔から重宝されてきたんです。

 

羊の頭の丸焼き(スモイ)|南アフリカ

こちらはちょっとビジュアルが強烈! 丸ごとの羊の頭を炭火でじっくり焼く、南アフリカ名物の「スモイ(Smiley)」

 

なぜ“スマイル”なのかというと――焼きあがったときに羊の口元が笑っているように見えるから、だそうです(ちょっと怖い…?)

 

でも味のほうはというと、脳みそやほっぺ、舌の部分がとってもクリーミーで濃厚なんだとか。お祭りや儀式のごちそうとして、大事にされています。

 

ワニのステーキ|中央・東アフリカ

「恐竜の子孫、いただきます!」って感じのワイルドな一品。ワニ肉は見た目がちょっと強面ですが、実は淡白で脂肪が少なく、鶏肉に近い味と言われています。

 

ウガンダやエチオピアなどの一部地域では、普通にスーパーでも売っていたりします。高級レストランのメニューにも並ぶことがあるんですよ。バーベキューにするとジューシーでおいしいそうです。

 

 

バオバブの実と発酵ドリンク|西アフリカ

これはゲテモノというより珍味系ですが、ちょっとクセあり。 「星の王子さま」に出てくるあのバオバブの木、実は食べられるんです

 

その実はパサパサした白い果肉で、レモンのような酸味があり、乾燥させて粉末にしたり、ヨーグルトドリンク風に発酵させたりして飲みます。

 

西アフリカでは「健康によいスーパーフード」としても注目されていて、整腸作用やビタミンがたっぷり。味は…ちょっと酸っぱくてクセが強いけど、慣れるとハマる人も!

 

ターマイト(シロアリ)のロースト|ウガンダ・コンゴ周辺

「アリを食べるの!?」と思うかもしれませんが、アフリカの一部地域ではシロアリをカリカリに炒って食べるのはごく普通のこと。

 

特に雨季の初めには羽アリが大量に飛び立つので、それを捕まえてタンパク源として調理します。おつまみやスナック感覚で食べられていて、味はナッツっぽいんだとか。

 

しかもアリの巣ごと掘り返して集める様子は、まるで季節の風物詩。日本でいう“山菜採り”みたいな感覚かもしれませんね。

 

「ゲテモノ」に見えるアフリカ料理の多くは、実はその土地の自然や歴史、暮らしの知恵と深くつながってるんです。驚きながらも、ちょっとずつ“違う世界のあたりまえ”に触れていくと、世界の見え方が変わってくるかもしれませんね。