アフリカ各国の通貨一覧|国ごとの特徴と面白いお金の話

「アフリカの通貨って、全部『アフリカン・フラン』とか『ナイラ』なんでしょ?」――なーんて思ってたら、実はぜんぜん違うんです!アフリカ大陸には現在54カ国以上が存在していて、それぞれ独自の通貨や貨幣制度を持っているんですよ。そして中には“おもしろいお金の話”や、歴史の名残が残る通貨もたくさん。ここではアフリカ各国の通貨一覧を見ながら、その特徴とエピソードをいっしょにのぞいてみましょう!

 

 

アフリカには何種類の通貨があるの?

まずざっくり言うと、アフリカには40種類以上の法定通貨が存在します。でも国によっては複数の国が同じ通貨を使っていたり、逆に国内で複数の通貨を流通させていたりするケースもあるので、ちょっと複雑なんです。

 

アフリカ各国の主な通貨一覧(地域別)

通貨名 使用地域・国 特徴
CFAフラン 西アフリカ・中央アフリカ フランス植民地時代の名残で、今も複数国が共有
南アフリカ・ランド 南アフリカおよび周辺国 周辺国でも流通する強い通貨
ナイラ ナイジェリア アフリカ最大の人口国家が使う通貨
エジプト・ポンド エジプト 歴史深い通貨で、北アフリカを代表
ケニア・シリング ケニア 東アフリカ経済の中心的存在

 

アフリカで使われている代表的通貨としてはこんな感じ。さらに以下では通貨を地域ごとに分けて一覧にしてみました。

 

西アフリカ

  • ナイジェリア:ナイラ(NGN)
  • ガーナ:セディ(GHS)
  • コートジボワール・セネガル・マリ・ブルキナファソなど:CFAフラン BCEAO(XOF)※

 

※XOFはフランスの支援のもと、8カ国が共通で使用しています。

 

中央アフリカ

  • カメルーン・チャド・中央アフリカ・ガボンなど:CFAフラン BEAC(XAF)※
  • コンゴ民主共和国:コンゴ・フラン(CDF)

 

※XAFとXOFは名前も見た目も似てますが別の通貨です!

 

東アフリカ

  • ケニア:ケニア・シリング(KES)
  • タンザニア:タンザニア・シリング(TZS)
  • ウガンダ:ウガンダ・シリング(UGX)
  • エチオピア:ブル(ETB)
  • ルワンダ:ルワンダ・フラン(RWF)
  • ブルンジ:ブルンジ・フラン(BIF)

 

北アフリカ

  • エジプト:エジプト・ポンド(EGP)
  • モロッコ:ディルハム(MAD)
  • アルジェリア:ディナール(DZD)
  • チュニジア:ディナール(TND)
  • リビア:ディナール(LYD)

 

南部アフリカ

  • 南アフリカ:ランド(ZAR)
  • ナミビア:ナミビア・ドル(NAD)※ランドと等価
  • レソト:ロチ(LSL)※ランドと等価
  • エスワティニ:リランゲニ(SZL)※ランドと等価
  • ジンバブエ:ジンバブエ・ドル(ZWL)※超インフレで実質ドル利用も
  • ザンビア:クワチャ(ZMW)
  • モザンビーク:メティカル(MZN)

 

 

おもしろ通貨トリビアいろいろ!

ジンバブエの“兆”ドル紙幣

インフレの代名詞とも言われるジンバブエでは、かつて100兆ジンバブエ・ドルなんて紙幣が発行されていました。パン1個が数億ドルなんて時代もあったんですよ。

 

南部アフリカの“通貨互換”システム

南アフリカ・ナミビア・レソト・エスワティニの通貨は全てランドと固定相場制で連動していて、どの国でもランドが使える“通貨同盟”のような関係なんです。

 

CFAフランはユーロとつながってる

西・中央アフリカで使われているCFAフランは、なんとユーロにペッグ(連動)された通貨。これは元々フランスとの植民地関係の名残で、今でもフランス中央銀行が関与しています。

 

アフリカのお金=その国の“今”を映す鏡

通貨って単なる「お金」じゃなくて、その国の歴史・文化・経済・外交がぜんぶ詰まった存在なんです。たとえば:

 

  • 植民地の名残 → フランやポンドが今も残る
  • 独立後の新通貨 → 国の再出発の象徴
  • インフレとの戦い → 貨幣改定の連続

 

お金のデザインを見ると、偉人の顔・伝統的な衣装・自然や動物が描かれていることが多くて、その国の「誇り」が見えてくるんです。

 

アフリカの通貨を知ることは、ただの経済知識じゃなくて、その国の個性や物語に触れることでもあるんです。財布の中から始まる“旅”――気になる国のお金、ぜひ一度じっくり眺めてみてくださいね。