
アフリカ同士のつながりは?世界との関係は?アフリカ連合って何をしているの?などの疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
「アフリカの外交や文化交流」って聞くと、なんだか遠い話に感じるかもしれません。でも実は、アフリカは昔から他の大陸と深くつながってきたんです。思わず「そんなことあったの!?」って驚くようなエピソードもたくさん。今回はそんなアフリカと他の地域との交流にまつわる雑学を5つご紹介します!
鄭和の宝船模型(香港科学館)
出典:Photo by Mike Peel / CC BY-SA 4.0より
東アフリカの沿岸部では、1000年以上も前からアラブやペルシャ、インド、中国といったアジア世界との貿易が盛んに行われていました。特に有名なのが鄭和(ていわ)の大航海。明の時代、中国の巨大な艦隊が15世紀にアフリカ東岸(ケニアのモンバサやマリンディ)までやって来たと記録されています。象やキリンをお土産に持ち帰ったとも言われていて、当時からアフリカとアジアは海を越えてつながっていたんですね。
1625年頃のベニン王国の位置
出典:Author:Interchange88/CC BY 3.0より
16世紀、今のナイジェリアあたりにあったベニン王国の王子が、なんとポルトガルに留学していたことがあるんです。彼は現地でキリスト教を学び、ヨーロッパの王族とも交流を持ちました。こうした「王族どうしの交流」は、当時としては非常に珍しく、外交的にも重要な意味を持っていたそうです。ヨーロッパとアフリカの関係=植民地だけじゃないという一面を感じさせますよね。
アメリカ合衆国の黒人文化のルーツには、アフリカから連れてこられた人々の伝統や精神が色濃く残っています。とくに音楽の分野では、アフリカ由来のリズムがブルース、ジャズ、ヒップホップなど、アメリカの音楽の礎となりました。最近ではアフリカ系アメリカ人がアフリカのルーツを訪ねる「帰還観光」も盛んで、外交だけでなく文化と心のつながりとしても交流が続いています。
ブラジルはアフリカ系住民が非常に多い国のひとつ。アフリカから連れてこられた人々の文化が、今でも食、音楽、宗教などあらゆる面に深く根づいています。たとえばカポエイラという武術ダンスは、アフリカの格闘技と音楽が融合してできたもの。さらにブラジルの宗教「カンドンブレ」も、アフリカの伝統信仰がもとになっています。こうして見ると、南米とアフリカの文化的なつながりは想像以上に深いんです。
ちょっと意外かもしれませんが、オセアニアの国々とアフリカは国連や国際機関を通じて協力する機会が増えています。特に南アフリカやナイジェリアは、オーストラリアやニュージーランドとの貿易・教育交流を積極的に進めており、若者の留学や文化交流イベントも行われています。地理的には遠く離れていますが、国際舞台では意外と仲良しだったりするんですね。
アフリカって、実は昔からいろんな地域とつながってきたんです。ただの「援助される側」じゃなくて、ちゃんと世界の一員として交流してきた歴史があるって、知ってもらえるとうれしいです。こんな雑学から、もっとアフリカの魅力に興味を持ってもらえたらいいなって思います。